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この部屋の話は、世界設定、性格捏造、文章崩壊、お馬鹿でたまに下品です。
キャラのイメージを壊したく無い方はお避け下さいませ。.
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「で、具体的にはどうするのさ」
椅子に腰掛けたままポップと正面から向き合って、
ダイは完全に待てのポーズ。やってやるとは言ったものの、
ポップだって大変残念な事に未知の体験だ。
以下たくましい想像力に頼るしか自分の助けにならない。(と…兎に角!挟んでぱふれば良いわけだろっ?!)
やや半分ヤケクソになりつつ、重ね着した衣服の上からでは実行不能な為、
ポップは紋章の刺繍された厚手な上掛け法衣を首から抜き、
下のシャツ一枚となる。しかしそこで急に、何だか自分たちは酷く恥ずかしい事をしている気がしてきて、
動きがピタリと固まってしまった。「どうしたの」
妙に大人びた顔で、目を細め微笑んだ。
まるでこの状況が楽しくて、嬉しくて堪らないかの様な。「…恥ずかしいの?」
余裕有り気なその台詞にポップはカチンときた。
「うっさい!つべこべ云うな!」
ぐいっとその後頭部を乱暴に両手で引き寄せて、
自分の胸の真ん中目掛けて押し付けた。
(挿し絵:えあ様)
「もがっ?!」
すぽっと収まったダイの頭を、抱え込むように腕をクロスさせてがっちりホールドする。
「ほ〜れ!ぱふぱふ〜!」
まさに自暴自棄。
泪目に半笑いしながら、両側から肘を使い思いっきり胸でダイの顔を挟み込んだ。
「もがもがもが〜っ!」
これが標準サイズだったならば、
透き間にて空気の通り道も在ったのだろう。しかし今のポップは何と言っても
『パプニカ城おっぱいランキングベストファイブ』
内にランクインな豊胸を誇る。ダイはとっても幸福で不幸といえた。
(く…苦しいッ息が…ッ)
しかし振り解こうなどとは、ダイは微塵にも思わなかった。
大好きな人からのきつい程の包容、その体温の温かさや柔らかさ、
そして眩暈がする位胸一杯に吸い込む、ポップの森林に佇んだ様な緑の香り。幾ら竜の騎士と言えど生き物で在るかぎり、呼吸無しで生きていけない。
竜の紋章を発動し、竜魔人化すれば真空空間でもある程度平気だが、
今ここで竜魔人化したら闘気の奔流だけでポップを傷つけてしまう。そんな事は絶対選べないダイの選んだ選択は……
ひたすら限界の向こう側まで、我慢する事で得られる幸福を味わう事だった。
(…あ、何か今までの色々な思い出が…)
人が走馬燈と呼ぶそれを実体験しながら、
希代の最強を誇る双竜紋を持つ竜の騎士は、ぱふぱふによってその人生が潰えようとしていた。「あ、あれ?…ダイ?」
しーんと静まった相棒の反応に、激しい羞恥からなるヤケクソから立ち返ったポップは恐る恐る呼びかけた。
顔をポップの胸に預けたまま、ダイは身動ぎ一つしない。
その両腕は肩から力無くダラリと垂れ下がり力無い。
「ダイッ!!」
一瞬にして蒼白になったポップはきつく閉じた両腕を解いた。
それでもダイは顔を上げる事無く、くたりとポップに体重を預け所在ない。
「しっかりしろ!オイ!」
肩を掴んで体を離すと、ダイは色を失い目を閉じた表情のままズルズルと床に崩れ落ちた。
ポップの常にクールを義務付けられた頭脳が、許容範囲を超えた恐怖に掻き乱されもはや平静を保てない。
(ダイが死ぬ!?馬鹿なっ嘘だ!!)
その胸にとっさに耳を当てる。
弱いが心音を感じた。
止まっているのは呼吸だけ。
「―――死なせねぇ!」
ダイの生命の危機に立ち直ったポップの行動は迅速かつ的確だった。
昔アバンのもとで修行していた時に、叩き込まれた人命救助のノウハウが考えるより速く反射反応する。
《気道確保!》
顎を上向かせ、舌が落ちこみ呼吸気道を塞ぐ事を防ぐ。
《意識確認!》
肩を叩いて、呼び掛けへの反応と間近で胸の隆起を見る。
それが無いと判断すれば
《蘇生施術》。
ポップはダイの鼻を摘み、同時に顎を引かせて口を開けさせる。
そして迷うことなく、
口付けた。
「………あれ?俺…」
ダイは見慣れぬ天井を眺めながら、今一つはっきりしない記憶を辿った。
何だか凄い幸福感の中意識を手放したような。
(どうしたんだっけ? )
と疑問が浮かんだその時、もの凄い勢いで胸ぐらの服を掴まれ引き起こされた。
「ダイ!この馬鹿やろう!心配かけさせやがって…っ」
間近に、涙の滲んだ目を隠そうともせず、ポップがダイを睨んでいる。
「ポップ…」
何時か見た光景。
いつだったか?
(そうだ。)
一年前にポップと挑んだヴェルザーへの血戦。
力を使い果たし倒れ伏したダイを抱き起こして、
今と同じ表情をしていた。
安心させたくて指先を伸ばしその目元を拭った。
「ごめん」
しっかりした口調で心配への謝罪を口にすれば、
やっと安堵したのか、ポップは口元を弛ませ……次の瞬間力一杯ダイを突き飛ばした。
勢い余ってダイは、ごちんと堅い石造りの床に後頭部を強打した。
「いた―――――ッ!!」
のた打つダイを横目で冷たく見下ろしながら、ポップはふんと鼻を鳴らした。
泣いたのが恥ずかしかったのか、
殊更口をへの字に曲げて腕組みをしつつ、擦り過ぎて赤味が差した目元で睨む―――。ダイはその様子がたまらなく愛おしく思うと同時に、
思い出しす。先程まで目も眩む様な、ポップの腕と胸の包容の直中にいた事を。
ダイの脳の奥で、何かが引きちぎられる音を、聴いた。
「…ポップ」
腕を素早く伸ばして、ダイはポップの肩を掴み逆に石畳の上へ引き倒した。
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→続く。
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ぶっちゃけ今回ほど、自分が阿呆だと思った事は無いです。
何だこのラブコメはぁああ?!..
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えあ様 から、我が駄文に勿体ないくらいの、
ものっすごい超萌挿し絵を戴いちゃいました〜〜〜!!!涙目でクロスホールドするきょにう大魔道士ポップ様が!!!
あああ!なんとゆう眼福、最高です!!!
我が儘言ったのに快く受けて下さって大感謝ですvvvありがとうございました!
ルドルフ
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2009/1/26追加
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